絶対分かる ころがし計算法

今日は原価差異の会計処理方法です。
あっちに配賦して、こっちに配賦して…たら計算用紙も頭もこんがらがってしまいます(@_@)
混乱せず、計算用紙もぐちゃぐちゃにならないテクニックをまじえて、解説したいと思います。

原価差異とは、標準原価と実際原価の差額ですね(^^)
原価差異は、本来は「売上原価」「期末製品」「期末仕掛品」にそれぞれ負担してもらうのが正確な処理です。
しかし、「そんなんめんどくさいやん、標準原価が正しく設定されてたら大きい差異でないやん」ということで、
原則的には「原価差異は当年度の売上原価だけに負担させる(材料受入価格差異を除く)」んですね。

けれど「予定価格等が不適当であったため比較的多額の差異が発生する」と
「多額の差異かぁ…めんどくさいけど、やっぱちゃんと計算するかぁ…」となるわけです。
その計算方法には一括調整法ころがし計算法の2種類があります。
では原則法である、ころがし計算法から見ていきましょう。

■原価差異の会計処理(ころがし計算法)
haihu1.jpg
□差異の計算
原価差異の会計処理がメインテーマなので、各差異の計算は省略します。
(追記に差異の出し方を書いていますので気になる人は読んでください)
計算結果がコチラ。
sai1.jpg
この差異を「当期の売上原価」「期末製品」「期末仕掛品」にそれぞれ分けるということですね。

□差異の配賦
まず、材料の最初から最後までの流れをボックスを書いて追ってみましょう!
★材料A
genka.jpg
材料Aの購入から販売までの流れは上記です!

☆材料Aの材料受入価格差異
材料受入差異がどこで発生するか?黄色で塗りつぶしてみましょう!
genka1.jpg
この黄色の部分で480,000円の差異が発生しているわけです!
これはこのままじゃいけないから、配賦しないといけないんです!
配賦するには…上の図と下の図を見比べてみてください!感覚的に分かるはずです!!
genka2.jpg
上記のように配賦すると、漏らさず配賦することになります!
genka3.jpg

こうなります。
消費量差異にも価格差異を配賦しているよってことを確認しておきましょう!

☆材料Aの材料消費量差異
genka4.jpg
消費量差異(青の部分)は上の図の赤の部分に配賦します。
消費することによって生じた差異なので、消費前の期末材料とかには配賦しないんですね(^^)
価格差異を消費量差異に含ませて、ガーッ!と配賦する感じです!ガーッと!
genka5.jpg

さて、以上で材料受入価格差異と材料消費量差異が配賦できました!
このように図を使うとカンタンですね(^^)

☆材料Bの差異配賦(ザックリ下書きで)
図をクリックで拡大表示。
haihusyo.jpg

以上です。これで複雑なころがし計算法もバッチリ解けます(^^)
111回工業簿記はころがし計算法なので、また解説をやりたいと思います。
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□差異の計算
材料Aの受入価格差異
200円が標準原価で220円が実際原価。
20円高かった材料Aを24,000㎏買っている。
20円×24,000㎏=480,000円(不利)
材料Bの受入価格差異
100円が標準原価で110円が実際原価。
10円高かった材料Bを12,000㎏買っている。
10円×12,000㎏=120,000円(不利)
材料Aの材料消費量差異
標準投入量は、仕掛品投入量(2200個)×材料Aの標準消費量(10㎏)
22,000㎏使うはずだったのが、実際は22,460㎏使っている。
200円のものを460㎏使いすぎている。(価格差異はさっき取り払ったので標準単価で計算する)
200円×460㎏=92,000円(不利)
材料Bの材料消費量差異
標準投入量は、仕掛品投入量(2100個)×材料Bの標準消費量(5㎏)
10500㎏使うはずだったのが、実際は10,590㎏使っている。
100円のものを90㎏使いすぎている。
100円×150㎏=9,000円(不利)
加工費配賦差異
標準加工費は、仕掛品投入量(2100個)×標準加工費(1600円)
2,100個×1,600円=3,360,000
実際は4,380,000円使っているので、差額の1,020,000円が不利差異。

という風に考えてやれば、図を書かずともサッと差異が出せます。
(図を書くのが駄目なことというわけではないです。図を書くのは大事)
[ 2014/02/02 12:40 ] ■簿記 | TB(0) | CM(0)
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